安保法案から見るコストの押し付け
テレビを見ていて、安保法案に関する市民のコメントを見て唖然とした。
「理解できてないけど、~だと思う」、「説明が足りない」、「民意が反映されてない」
どのコメントにも思うところはあるけど、特に気になるのが「説明が足りない」
理解する気がないならないなりに黙ってればいいものを、なんで相手のせいにするんだろうか。
今はネットもあってちょっと調べれば情報が腐るほど出てくるのになんで説明する方が悪いみたいな言いぐさなんだ。
コストの押し付けじゃないのか。
昔っから思っているけど、日本でムカつくのはたいていコストの押し付けだ。
コストを本来支払うべき人が支払わず、第三者に押し付ける。
コストの押し付けがどういう事かというと大体こんな感じ
→本来会社が払うべき賃金を労働者に押し付ける
- ベルマーク
→労働コストを保護者達に押し付ける(切り取り、集計)
- 年金
→将来もらえない若者に老人を支えるコストを強制する
- メーカーが作るクソみたいなマニュアル
→稚拙な文章説明能力を誤魔化して、説明責任を果たさずに読み手に押し付ける
こういったコストの押し付けに、日本人の悪いところが凝縮されている。
特に、サービス残業はひどい。
よく、労働時間あたりのGDPを比較すると、ドイツは日本の1.5倍の生産性だとかそういう話があるけど、実際は1.5倍どころじゃないと思う。
日本人はすぐにサービス残業してしまうので、日本の実際の労働時間はさらに2倍くらいにした方が良いだろう。
とすると、ドイツは実際には日本の3倍くらいの生産性になるんじゃないだろうか。
話がそれました。
では、安保法案について説明が足りないという人は、どういう説明なら納得するのだろうか
おそらく、池上さんあたりが解説してくれないとだめだろう。
お茶の間でテレビをボケーっと眺めながら、オレオでも食べながら池上さんが教えてくれないと理解できない。
こんな人たちに忙しい国会議員さんが付き合う必要はあるのかはなはだ疑問です。
そしてもう一つ、「民意が反映されていない」という人は選挙そのものを否定しているわけだが、どういう形なら納得するのだろう。
全員の民意を反映するとしたら、法案を決めるごとに毎回国民全員で一か所にあつまって、○×クイズよろしく全員で多数決
そんなのが理想なんでしょうか。
まとめ
まとめると日本人は
「テレビで池上さんが教えてくれた後に、全員で一か所にあつまって○×ゲームで多数決しないと納得できない。
そういうシチュエーションを用意してくれない国・社会・自分以外の全てが悪い。」
これが言いたいんじゃないだろうか。
そう、自分以外の全てが悪いのだ。
理解する頭を持たず、話すだけの素養がなく、最後は相手のせいにして第三者にコストを押し付ける。
なんとも素晴らしい考え方ですな。