つよつよにあこがれるプログラマの日記

子育てとかプログラムとか日々の事をここに残します。ぼちぼちやってます。

僕達は本を読まないほうが良いのかもしれない

本を沢山読みますか?

僕は読みます。技術本、マネジメントの本、株の本、英語の本、筋トレの本、ボランティアの本、そのときに困ってることがあったらそれに適した本を買って、電車で読みます。

そうすると、会社についた時、家に帰ってやりたいことがあったときに、「あ!これ!赤ペン先生でやったやつや!」みたいな感じで役に立ったり、この先に失敗が潜んでるときに回避できたり、いろいろメリットがあります。

あと、面白い本は丁寧に書いてあったり、Tipsを挟んで疲れさせないようにしたり、絵が適度にはいったり、なんだか書く側の工夫に感動して、書き方まで勉強になったりします。

次はどんな風に盛り上げるんだろうと想像してページを読み進めるのは本当に楽しい。期待を裏切られたり、こちらもうならされたり、「オオー!すごいなこの人!」と作者の過去の体験に感嘆の声を漏らしてしまったり、人の文章を読んだり体験を聞くのは本当に楽しい。

最初に断っておくと、僕はソースをたくさん書いたり何本もプロジェクトをこなした経験はありません。初心者~中級者の間だと思います。ラムダ式もなにか見ながらじゃないとかけないし、STATEパターンとかをいつか使おうと思っていつも使わないで分岐の多いぐちゃっとしたコード書いたり、NodejsやったりPythonやったりとと優柔不断にとっちらかしたり、なかなか上達しません。

本を読んだり、チュートリアルをこなすと、どういう書き方が良いのか思いついたり、最初使う時に使いたい気持ちが先行してしまって間違っても、次に使うときにスムーズだったり、なにかと次に繋げられたりします。
.NET ASP→.NET MVC→.NET CORE MVCと読んだりチュートリアルくると設定ファイルがどこにあるかなんとなく予想がついたり、yeildとかみても怯まなくなります。(ぼくは未だにLINQに怯みます)ラムダ式も、かけないけど読めるようになります。

どういう単位で関数を区切るのかなんとなくわかったり、オブジェクト指向なんて何回Javaの本を読んでもわからなかったのに、デザインパターンの本を読んでたおかげで分かったりしました。

僕の会社はSIerなので、こういった事が生きることは少なくって、普段設計書かいたり、上司に誤字や改行の有無で指摘されたりしてる時間のほうが長いですが、そんな僕でも本を読んだり、手を少しでも動かすことでなにか得るものがあるんです。

先人の知恵を借りて疑似体験できるので、隣に頼りになる先輩がいなくても、コードを書いてて不安な気持ちでいっぱいになったりはしません。(そりゃ、いるほうがいいですけど)

 

僕は、本の中でも特に役に立つのはマネジメントとかリーダーシップ、組織づくりの本だと思います。昔、数人の小さいチームのリーダーをやったとき本当に大変だった。人の心は一度離れると戻せないのに、失敗しないと覚えられない。本当につらい。
そこを本で埋められるとすごく大きい。どの本にも共通して言ってるのは「否定しない」「結局は人の心」「ポジティブに受け入れる」「人の話を聞く」「どうしたら実現できるのかを考える」

そういう事が書いてある。

そういう本を読んでいると、理想の上司像ができあがる。

どの本も言ってることは同じだからだ。

 

否定しないで、みんなにチャレンジの機会を与える。知的好奇心を満たすために、成長するために勉強会を開催だ!目標をたてて振り返ろう。継続してPDCAを回すためにチームミーティングをしよう(1on1しよう)。君の可能性を尊重するよ。怒っちゃダメだ、人は大きい声で怒鳴られると脳が萎縮することがわかっている。

自動テストを書こう、継続的に開発サイクルを回そう。本当にお客さんがほしいものを作るために、安全性を担保するために必要なことなんだ。

何かを決められない会議はいらない。集中して本当に解決すべき課題に時間を当てよう、それにマルチタスクは効率を40%も落とす。
課題があったときにすぐみんなに相談できるチームがいいチームだ。
問題が起きたときに苛立ったり、だれかのせいにしてもしょうがない。解決方法を考えよう、それに解決すればそれは君の成長になる。

会社のルールは最低限で良い。
みんなちゃんとした大人だ。足かせをつけるべきではない。早く家に帰って自分に投資しよう。色々なコンテキストをもって、色々な組織に参加することが自分を成長させる。コンフォートゾーンをでるんだ。勉強会、ボランティア組織は毎日どこかで開催されている。
そして、いちばん大切なのは家族だ!!

 

ところがどうだ、現実は真逆だ。上司は本を読まないのだろう。

 

言われたことはやれ!いいからやれ!考えるな。やれ!なんで報告はないんだ!
毎日進捗管理ミーティングだ(20人も参加して、吊し上げ大会を開催するぞ。予定では30分だがいつも2時間だ!)お前たちは本当にいつもだめだな。減点方式で思い上がったやつを叩き潰すぞ。

想定外のことを起こしたら怒鳴るぞ。でも、なにか起こった時はすぐに報告しろ。
俺の機嫌の悪いときに報告するな!進捗管理には最新のスケジュールをもってこい、ここNoがずれてるぞNoを修正しろ、今日の日付を赤く枠で囲え!
おい、これ片面印刷じゃないか、うちはコスト削減のために片面印刷禁止なんだぞ!2in1でもう一度全部印刷し直せ!冗談じゃないぞ!コスト削減だ!

進捗90%?わかった。今日でできるんだな。顧客から画面の要望があったので仕様変更だ。仕様変更したドキュメントを来週の月曜までに(今日は金曜日だ)持っていきたいので印刷しておいてくれ仕様変更の仕様は客も俺も知らんがバグが出たら許さんぞ。それに、後出ししたタスクだけど、進捗会議で進捗が100%じゃなかったら怒るぞ。

働き方改革だ!意見を聞いてやるぞ、意見を言う権利をやろう…ふーむ、なに?それはうちの会社でやるのは難しいな。なんであいつは早く帰るんだ(19時)?もうちょっと仕事増やしても平気か。

情報システムの新たなルールを導入して開発効率ダウンだ!全力で開発者の邪魔をします!人手不足だ。今年度の売上目標は10%アップだ(人が減っていくのに、なぜか売上目標は右肩上がりだ)。お前の利益目標は◯◯だ。無駄なドキュメントを作らせるけど工夫して利益を上げてくれ。マネジメントの権限はないし、プロジェクトを選択する権利もないけど、経営者と同じように利益目標を課すぞ。

上の方針で勉強会をすることになったから、時間の無駄だけどやるぞ。テーマは俺が決めるぞ。質疑応答の時間は、俺が一番しゃべるぞ。答えはもう出てる。俺の答えを全員に知らしめるいい機会だ。お前の意見は間違ってるぞ。俺は本を読まないし勉強会にも参加しないしコード書いたことないけど、お前の意見は間違ってる!批判批判!ネガティブネガティブ!余計なことはするな!!家族?お前だけじゃなくてみんなも家族がいるんだぞ!仕事優先だ!みんなで少しずつ不幸になれ!!!

 

・・・

僕たちは本を読む。考え方も変わる。知識が増えれば想定できる事が増える。
受け入れられる幅も増えていく。でも現実だと、本と真逆の人たちが何年も同じ考え方とやり方で下を叩き潰す。彼らは新しい知識を仕入れない。人の話を聞かない。変わらない。変わらないだけならその人だけの話だからどうでも良い。でも、彼らは他の人や会社が良い方向に変わらないように全力を捧げる。

 

僕たちが本を読めば読むほど彼らとのギャップは加速度的に開いていく。真逆の方向に向かって走ってる気がする。だったら、苦しむだけの僕たちは本を読まないほうが良いのかもしれない…。

 

…と、長々と文句を書いたけど、前半書いてるときに思った。

僕は振り返れば振り返るほど本に助けられている。本ってやっぱり素晴らしい!!!

 

BE POSITIVE!!!